『Call of Duty: Black Ops 7(コール オブ デューティ ブラックオプス7)』のパッチノートが、もはや文学作品の領域に突入している。シーズン3のパッチノートは合計12,578語(ワード)。日本国憲法の2.2倍、アメリカ合衆国憲法の約3倍、エドガー・アラン・ポーの短編小説の6倍という異次元のボリュームだ。
ちなみに本誌EAA!!でも全容の把握にかなりの時間を費やし、パッチノート解説を4記事(全体+エンドゲーム、マルチ、ゾンビ、Warzone)に分割することになった。
- 3行まとめ
- CoD:BO7 シーズン3のパッチノートは合計12,578語で、合衆国憲法(約4,543語)の約3倍
- 2012年のBlack Ops 2では600語未満だったパッチノートが、13年で20倍以上に膨張
- シーズン3 Reloaded単体でもBO7側4,874語+Warzone側3,436語の計8,310語
600語から12,578語へ:13年間の膨張史
CoDのパッチノートは、かつてシンプルだった。2012年の『Black Ops 2』では、大型DLC前のパッチノートが600語未満。当時はキャンペーンとマルチプレイヤーが中心で、ゾンビモードを加えても全体のボリュームは控えめだった。
転機は2018年の『Black Ops 4(ブラックオプス4)』。CoDシリーズ初のバトルロイヤル「Blackout」を搭載し、キャンペーンを廃止した意欲作だ。2019年9月のシーズン6パッチノートでは、DLC武器、マップ、ゾンビモード新マップ、Blackoutコンテンツ、バグ修正、武器調整を含めて2,128語。『CoD:BO2』の3倍以上だが、それでも現在と比べればかわいいものだった。
日本国憲法や合衆国憲法より長いパッチノート?!
現在のCall of Duty HQは、BO7のキャンペーン、マルチプレイヤー、ゾンビ、Warzone、そして新モード「エンドゲーム」を束ねる巨大アプリケーションだ。扱うコンテンツが桁違いに増えた結果、パッチノートも異次元の長さになった。
シーズン3 Reloaded(ミッドシーズンアップデート)のパッチノートは、BO7側だけで4,874語。これはアメリカ合衆国憲法(約4,543語)や日本国憲法は(約5,000語)より長く、独立宣言の3倍以上、イングランドのマグナ・カルタすら超える。Warzone側の3,436語を加えると合計8,310語だ。
そしてシーズン3の初回アップデート(フルシーズンドロップ)はさらに上を行く。BO7側8,852語+Warzone側3,726語で、合計12,578語。もはやパッチノートではなく中編小説である。
文学作品との比較がおもしろい
GameSpotが行った文学作品との比較が秀逸だ。ワシントン・アーヴィングの名作『スリーピー・ホロウ(Amazon)』は約8,000語。CoDの直近2回のメジャーアップデートはどちらもこれを上回っている。エドガー・アラン・ポーの『告げ口心臓』と比べれば約6倍だ。
日本の名作と並べるとさらに実感が湧く。英語12,578語を日本語に訳せばおよそ25,000〜30,000字になる。芥川龍之介の『羅生門(青空文庫)』が約4,000字、太宰治の『走れメロス(青空文庫)』が約7,500字だから、パッチノート1回分で『羅生門』約7本分、『走れメロス』3〜4本分に相当する計算だ。中島敦の『山月記(青空文庫)』(約5,500字)なら5本分。国語の教科書でおなじみの短編を束にしても、CoDのパッチノートには敵わない。
逆方向の比較も興味深い。トルストイの『戦争と平和(青空文庫)』英訳版は約560,000語で、CoDのパッチノート約45回分。スティーヴン・キングの『ザ・スタンド』完全版は約470,000語で、パッチノート37回分に相当する。つまり、ここ2年のシーズナルパッチノートを全部読んだプレイヤーは、長編小説1冊分を読破し、2冊目の半分に差し掛かっている計算になる。それでもパッチノートは、憲法より読んでいる人は多い気がするが。
膨張の原因は「全部入り」構造
パッチノートが肥大化した最大の理由は、Call of Duty HQが複数タイトルを1つのアプリに統合したことだ。マルチプレイヤー、ゾンビ、Warzone、エンドゲームと、それぞれ独立したゲームと言えるほどのモードが同居している。各モードに武器調整、バグ修正、新コンテンツがあるのだから、長くなるのは当然だ。

さらに最近のCoDは、パッチノートの冒頭に事前ブログで発表済みのシーズンハイライトを再掲載する傾向がある。実際の変更点やバグ修正にたどり着く前に、既知の情報を読まされるわけだ。これもページ数を押し上げている要因のひとつだろう。
目指せ六法全書
肝心のシーズン3 Reloadedでは、武器調整、スコアストリークの変更、ゾンビモードのバグ修正などなど大きな動きがあった。8,310語を読み解く時間がないプレイヤーは、自分のメインモードに関わる変更だけピックアップするのが現実的だろう。

パッチノートの長大化はCoDの進化の証でもある。ただ、次のシーズンでは『戦争と平和』に追いつかないことを祈るばかりだ。
ただし「鈍器」とも称される六法全書(本家)は推定約400万語超(BO7の約320倍)で、お手軽なポケット六法でも推定 約170万語(BO7の約135倍)で、さすがのBO7パッチノートも六法全書様の前では赤子同然。シーズン100くらいには追いつけるかもしれない。
FPS POWER TUNE
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Source: GameSpot




コメント
コメント一覧 (5件)
流石に恥じた方がいい
日本国憲法は他国と比べて文量少ない事で有名だから何も思わなかったけど、文学作品はこれどういうカウントしてんだ?
短編小説とはいえメロスってそんな少なかったっけ?って思ったらやっぱり約1万語ぐらいはあるっぽいし、羅生門も約6千字ぐらいはあるみたいだし、数千字の誤差あるけど
字ではなく語(ワード数)ですね
読みましたけど。仕事上。
意味の無いパッチノートだよ