Riot Games(ライアットゲームズ)は、基本プレイ無料のタクティカルFPS『VALORANT(ヴァロラント)』において、エージェント「ネオン」をPC版で一時的に利用停止とした。アビリティー「ファストレーン」に競技の公正さを損なうグラフィックバグが確認されたためで、修正を含むパッチ12.09の配信まで選択不可となっている。
停止措置と並行して、開発チームは同パッチ12.09でネオンの弱体化(ナーフ)を実施することも発表した。スプリント中のジャンプ速度変更や燃料回復条件の見直しに加え、ショットガン全種の移動中精度も下方修正される。本記事では、バグの詳細から弱体化内容、開発チームが語った調整の背景までまとめる。
- 3行まとめ
- ネオンはファストレーンの壁透けバグによりPC版で一時利用停止中、パッチ12.09で復帰予定
- パッチ12.09ではスプリント中ジャンプの速度低下、燃料回復条件の変更などのナーフが実施される
- ショットガン全種も移動中・ジャンプ中の精度が下方修正される
ネオンが一時的に利用不可、その理由

PC版での利用停止は、開発チームが競技環境への影響を重くみて下した緊急措置だ。
ファストレーンの壁透けバグとは
ネオンのアビリティー「ファストレーン」は、前方に電気の壁を2本展開してレーンを形成するシグネチャーアビリティーだ。今回確認されたバグは、グラフィック設定を一定以下に下げると壁が正常にレンダリングされず、本来見えないはずの敵の位置が透けて見えてしまうというもの。
コミュニティ情報によると、設定を意図的に操作することで優位に立てる悪質なエクスプロイトとして広まっており、Riot Gamesはパッチ12.09の配信まで暫定措置としてPC版でのネオン選択を無効化した。

コンソール版は本件の影響を受けないため、PS5・Xbox Series X|Sでは引き続きネオンを使用できる。
パッチ12.09でのネオン弱体化内容
一時停止からの復帰と同タイミングで、ネオンには複数のナーフが入る。開発チームは「ネオンのコアな個性は守りつつ、戦闘のバランスを崩している要素にのみメスを入れる」という方針を示した。
スプリント中ジャンプの速度変更
これまでハイギア(High Gear)起動中にジャンプすると、空中でもスプリント速度が維持される仕様だった。パッチ12.09以降、ハイギア起動中のジャンプ時の空中速度はナイフ構え時の移動速度と同等になる。地上でのスプリント速度自体は変わらないが、バニーホップ(連続ジャンプによる高速移動)を絡めた立ち回りの有効性は大きく低下する。
燃料回復条件の変更
これまではキルを取るたびに燃料が回復していたが、パッチ12.09以降はアルティメット「オーバードライブ」発動中のキルのみ回復するよう変更される。燃料の自然回復は引き続き残るため、スプリント自体が使えなくなるわけではないが、積極的なキルを重ねながらスプリントを維持し続けるプレースタイルへの制約は大きくなる。
スライドVFXの改善
ネオンのスライド時のVFX(視覚エフェクト)が改善され、スライドの方向や発生源がより視認しやすくなる。ナーフではなく敵側への情報提供を強化する形の調整で、ネオンの奇襲性を一定程度抑える狙いがある。
ショットガン全種の同時調整
ネオンへの対処を念頭に置きつつ、ショットガン全体の立ち回りについても見直しが入った。開発チームは「ショットガンは近距離スペースのクリアリングに特化した武器であるべきで、移動しながら撃つ戦術が過剰に有効な状態は望ましくない」としている。
移動中・ジャンプ中の精度低下
歩き・走り・しゃがみ歩き・ジャンプ中の精度低下値が、ショットガン全種で統一された。しゃがみ状態では全ショットガン共通で15%の精度ボーナスが付与されるが、移動しながらの射撃はいずれの武器も大幅に精度が落ちる。
各武器の変更数値

| 項目 | バッキー(旧→新) | ジャッジ(旧→新) | ショーティー(旧→新) |
|---|---|---|---|
| ペレットダメージ(ボディ) | 20→17 | 変更なし | 変更なし |
| 発射速度 | 変更なし | 変更なし | 3.33→3.0 |
| 最小スプレッド | 2.6→3.0 | 2.25→2.5 | 変更なし |
| 歩き中スプレッド | 0.075→1.0 | 0.075→1.0 | 0.075→1.0 |
| 走り中スプレッド | 0.1→2.0 | 0.75→2.0 | 0.1→2.0 |
| しゃがみ歩きスプレッド | 0.05→0.5 | 0.05→0.5 | 0.05→0.5 |
| ジャンプスプレッド | 1.25→4.0 | 2.25→4.0 | 1.25→4.0 |
バッキーはペレット1発あたりのボディダメージが20から17に低下し、0〜8メートル圏内での火力が落ちている。ジャッジは最小スプレッドの拡大により、静止状態でも以前より精度が下がった。ショーティーは発射速度が若干低下している。
※コンソール版ではジャッジの最小スプレッド変更が今回のパッチで正常に適用されておらず、パッチ12.11で対応予定とされている。
開発チームが語る調整の背景
今回の調整は単なるナーフではなく、『ヴァロラント』が長期的に目指す「戦術的なゲームループ」の維持という観点から設計されている。

開発チームのDanとTiffy(エージェント・ライブバランス担当)は、公式ブログで現状のメタについて言及した。「計画(Plan)」「実行(Execute)」「情報収集(Intel)」という3つのフェーズで構成される戦術サイクルにおいて、ネオンのスプリントには意味あるリソース制約がなく、サポートなしに広いスペースを取れてしまう点が問題だと説明している。
パッチ11.08以降のメタでは、5人揃って一気にサイトに押し込む「エグゼキュート」や接触プレーが主流となっており、その中でネオンの機動力が特に問題視されるようになっていた。今回の調整はその流れを受けたものだが、開発チームは4つの課題(デュエリストの強さ、ショットガンの過剰なパフォーマンス、イニシエーターのクールダウン、センチネルの弱さ)をまとめて対処する方針を当初とっていた。

パッチ13.00に持ち越される調整
本来パッチ13.00(6月23日、PT)でまとめてリリースする予定だったが、ネオン問題の深刻化を受けて一部を先行実施した形だ。イニシエーターのクールダウン短縮やセンチネルの強化については、まだテストと最終調整が必要なため、パッチ13.00での実装となる。
VCT Masters London(ヴァロラントチャンピオンズツアー マスターズ ロンドン)への配慮も決断の一因となっている。開発チームはプレーオフとマスターズの間という、競技シーンへの影響が比較的少ないタイミングを選んで今回の変更を実施したと説明している。
海外コミュニティの反応
YouTubeショートのコメント欄には、長年ネオンに苦しめられてきたプレイヤーからの歓迎の声と、ネオンメインプレイヤーの嘆きが入り混じっている。
- ネオン+ショットガンで顔面に突っ込んでくるやつに何度やられたか。やっとだ
- ネオン前:ネオォォォォン 後:ネオン
- ネオンのアイデンティティは速さなのに、その速さを取ったら何が残るんだ
- 一応これ、速さが売りのエージェントなんだけど
- ヨルも同じ目に遭ったのに、また同じことやってる
- ネオンナーフはいいけど、ショットガンは巻き込まないで
- ネオンメインだけど、これは正直しょうがないと思う。壊れてたのは事実
- これでランクが少し息できるようになってくれ
ナーフ賛成派が多数を占めつつも、「やりすぎ」「アイデンティティを壊している」という批判的な声も少なくない。ネオン独自のムーブメント(連続ジャンプを組み合わせた高速移動)を磨いてきたプレイヤーからは、その技術的な積み重ねが無効化されることへの強い不満も見られた。
まとめ

ネオンの一時停止はグラフィックバグへの緊急対応であり、パッチ12.09で復帰する見込みだ。同パッチでの弱体化は、スプリント中の空中速度低下と燃料回復条件の変更が軸となっている。ショットガン全種の精度調整も重なり、移動しながらの近距離戦は全体的に難しくなる。センチネル強化やイニシエーター調整など残りの対応はパッチ13.00を待つことになるが、今後のメタがどう落ち着くかは気になるところだ。
あなたはこのナーフをどう受け止めたか、ぜひコメントで聞かせてほしい。
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Source: penguin@penguinVALORANT(X)
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コメント
コメント一覧 (3件)
ネオンのアイデンティティとかいう奴は、VALORANTのアイデンティティは考えないのか?
ネオンがネオンが一体何をしたっていうんださすがにここまでするのはひでぇよぉ後ショットガンは巻き添え過ぎません?
そのまま消してもろて