Xboxを率いる新CEO、アシャ・シャルマ(Asha Sharma)氏が、月に数時間を割いて自らカスタマーサポートのチケットに対応している。米The Wall Street Journalの人物特集で明らかになった働きぶりで、ここ半年のうちにXboxへサポートを依頼したなら、その回答をトップ自身が書いていた可能性がゼロではない。
- 3行まとめ
- WSJの人物特集で判明、シャルマ氏は月に数時間サポートチケットに自ら対応
- 就任6ヶ月で「This is Xbox」広告中止やGame Pass Ultimate値下げを実行
- 大規模レイオフの一方、小島秀夫氏の獲得やObsidianのFallout新作も進行中
CEO自らがサポートチケットをさばく
The Wall Street Journalがシャルマ氏の経歴と手腕をまとめた特集記事によると、彼女は「プレイヤーをより深く理解するため、月に数時間をカスタマーサポートのチケット対応に充てている」という。その過程で、たった一人のプレイヤーの問題を解決するのがいかに複雑な作業かを学んだ、と報じられている。
ここ半年のうちにXboxへサポート依頼を出した人なら、その対応者がトップ本人だった可能性も否定できない、というわけだ。もっとも窓口に座るのは月に数時間で、サポート体制の話というより、プレイヤー理解のための時間の使い方という位置づけになる。
就任6ヶ月で動かした施策
サポート対応はあくまで一面で、シャルマ氏の最初の半年は施策のラッシュだった。賛否を呼んだマーケティング施策「This is Xbox」の中止、そして値上げで購読者を減らしていたXbox Game Pass Ultimateの料金引き下げを、立て続けに打ち出している。

一方で、大規模なレイオフと開発スタジオの分離という痛みを伴う判断も指揮した。Xboxの体制変更はここ最近続いており、次世代機を複数モデルで展開する方針や、前任トップ フィル・スペンサー氏の退任も含め、Xboxは大きな転換期にある。
スタジオには「看板シリーズ優先」を指示
シャルマ氏は傘下スタジオに対し、これまで手薄だったXboxの中核フランチャイズへ注力するよう求めている。その一環として、『Fallout: New Vegas(フォールアウト:ニューベガス)』を手がけたObsidian Entertainmentが『Fallout(フォールアウト)』の新作RPGの開発に着手した。監督は『Fallout: New Vegas』のクリエイティブを主導した実力派、ジョシュ・ソーヤー(Josh Sawyer)氏が務める。
さらに先週には大物との契約もまとめた。小島秀夫氏と複数プロジェクトにまたがる契約を結び、既存のホラーゲーム『OD』に加え、『Metal Gear Solid(メタルギアソリッド)』の精神的後継作『Physint』も対象に含めている。PhysintはもともとPlayStation独占として進められていたが、今夏に開発中止が計画されていたと報じられていた作品だ。
看板シリーズの復権、大型クリエイターの取り込み、そして料金や広告の見直し。派手な動きの裏で、CEO自らがサポート窓口に座って現場の複雑さを学んでいる、というのが今回の特集で描かれたシャルマ体制の姿だ。
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