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BF4:サーバーの最新パッチに副作用、複雑な問題発生

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『BATTLEFIELD 4(バトルフィールド 4)』で、一部のビークルで主砲などを打った際に敵に当たったものの、破片や埃などのエフェクトが表示されるのみでダメージが与えられない問題、通称「ダスティング問題」を修正するR52サーバーアップデートが行われましたが、新たに懸念点が浮上しています。

突っ込んだ分析で知られるYouTuberのBattle(non)sense氏は、「ダスティング問題」の修正を行うために0.25から1に変更された、FHT(Frame History Rate / フレームレート履歴)により、新たな副作用が発生していると警鐘を鳴らしています。

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ダスティング問題が増加した理由を知る

Screen Shot 2015-09-15 at 9.31.35 PM

ダスティング問題の増加を理解するには、まずプレイヤー間の位置情報とヒット判定がどのようにサーバーで処理されているのかを理解する必要があります。

  • 一方のクライアントの移動情報は、サーバーを経由してもう一方に届けられる。
  • 一方のクライアントでヒットが確認されると、着弾のエフェクトが再生されヒット情報がサーバーに送られる。
  • サーバー側は、もう一方のクライアント側のプレイヤーの位置情報を考慮した上で、ヒットした情報を両方のクライアントに送信。

Screen Shot 2015-09-15 at 9.31.56 PM

もちろんこの情報のやり取りには、双方のクライアントとサーバーのレイテンシーや処理にかかる時間が存在するので、それぞれのクライアントとサーバーでの実際のプレイヤーの位置情報は異なってきます。

このままでは、サーバーは弾が当たったか否かのヒット判定を行うことが出来なくなります。

FrameHistoryTime

Screen Shot 2015-09-15 at 9.33.06 PM
Screen Shot 2015-09-15 at 9.33.12 PM

ここで登場するのが「R52サーバーパッチ」で変更された「FrameHistoryTime(FHT)」という値。簡単に説明をすると、FHTはこの「異なる位置情報をどこまで許容するのか」を設定する値になります。

位置情報の差異は、歩いている歩兵より走っている歩兵、走っている歩兵より移動するビークルのほうが大きくなるように、移動速度に比例して大きくなります。

この値を上回る差異が位置情報に見られた場合に、サーバーはヒット判定を拒否する形となり、画面上では当たったように見えても、実際のヒットマーカーなどは表示されず当たっていないことになる現象が起こります。

Screen Shot 2015-09-15 at 9.32.37 PM

片方のクライアントのPingを25ms前後とした場合に、この現象を起こすのに必要なPingは、夏パッチ後とパッチ前で下記のようになっています。

パッチ前(春パッチ)

  • 走っている歩兵の場合は500ms
  • サイドステップしている歩兵は650ms

夏パッチ後

  • 走っている歩兵の場合は250ms
  • サイドステップしている歩兵は400ms

FHTが低くなると、より低いPingにおいてもこの現象が発生します。

FHTが実際に与える影響と懸念点

FHTが低い場合、歩兵戦においての壁裏でのダメージなどは無くなるが、ビークルのダスティング問題が浮上します。逆にFHTが高い場合は、ビークルのダスティング問題は無くなるものの、歩兵戦においての壁裏でのダメージなどが増えるという問題が発生。

夏パッチではこのFHTが0.25に変更されており、これにより移動速度の早いビークルにおいて「ダスティング問題」が悪化しました。逆に歩兵での戦闘では壁裏でダメージを食らうのは少なくなっていました。

R52サーバーパッチではこの値がさらに1に変更されており、移動速度の早いビークルにおいて「ダスティング問題」は解決されています。しかし、ここで懸念されるのが前述のとおり、高いFHTにより、歩兵で高いPingのプレイヤーを相手にした際に、壁裏でダメージを食らう機会が増えのではないかという点です。

一体どうすれば?

懸念されるのはあくまでも「高いPingのプレイヤーを相手にした際の歩兵戦」となっており、2桁台のPingのプレイヤー同士ではこの問題は起きません。

まずはサーバー管理者がPing制限などを設けるのが当面の対策となりますが、コンソール機ではそうは行かないのが頭の痛いところ。BattleNonsense氏は「ビークルと歩兵において異なるFHTを使用するなどの変更が必要」だとしていますが、抜本的な解決が求められるのは間違いありません。

簡単には解決できそうにない問題ですが、ネットコードの改善を意欲的に続けるDICEの今後のアクションを見守りたいと思います。

Battlefield Dusting: Why It Is Worse Now, The Explanation!

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コメント

コメント一覧 (8件)

  • なるほど、航空機に対してSMAWやRPGを撃って明らかに当たってないのに当たったことになるのはFHTが関係してたのか。

  • まさかンダスティングのせいでこんなことになるなんて…

  • これは、日本鯖に海外のプレイヤーが入る事でラバーバント発生の原因でもあるから、いずれはやらないといけない課題でもある。(逆も然り)
    CSでも規制出来るようにしてくれたらいいね。難しい問題だけど・・・

      • 少し違う。bfの場合、主に経路障害のせい。高pingというか、pingが安定しない事で引き起こされる。

  • FHTが低いと当てたはずなのに当たらない
    FHTが高いと当たってないはずなのに当たる

    ^^

  • west USにでも行かなければping2桁までで行けますし、アジア鯖ならそこまで問題視しなくてよさそう。

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