『Counter-Strike: Global Offensive(カウンターストライク グローバル・オフェンシブ/CSGO)』では現在、「CS_SUMMIT」というメジャーオンラインイベントが開催中。
そんな中、参加チームの1つである「Chaos」のLeaf選手がチートツールを使ったのではないかと、対戦相手の「MiBR」チームから指摘され大騒動を巻き起こしています。
プロ選手の少年に殺害予告
16歳の少年が信頼できる仲間たちと苦戦の末に強敵を下して、興奮冷めやらぬままにSNSを開いたら、数十通もの怒れる殺害予告で勝利を祝うことになった ―― オンラインメジャーイベント「CS_SUMMIT 6」の北米予選で起きた事件がをめぐり、『CS:GO』コミュニティ内ではさまざまな議論が交わされています。
予選でLeaf選手が所属する北米チームChaosはブラジルチームMiBRを2-1で下し、MiBRを敗者復活戦に追い込みました。第3ラウンドのオーバータイム、19点対17点までもつれ込んだ熱い試合に、しかしブラジルCS:GOコミュニティの大手配信者で、160万超ものTwitchフォロワーを持つGaules氏が待ったを掛けます。
試合を観戦していたGaules氏はLeaf選手がチートツールを使っているかもしれないと指摘、後にMiBRの選手であるGabriel "FalleN" Toledo氏も「エイムロックしている、明らかにチーターにしか見えない」とTwitterで発言。ブラジルのファンが全体的に熱しやすいのも相まって、ChaosチームメンバーのSNSが罵倒や殺害予告などで爆撃される事態に発展しました。
揺れる世論とプロ選手たち
「Leaf選手がシロかクロか」の話題には米国側のプロ選手も参戦ています。チーム「Evil Geniuses」に所属するTarik選手も「正直なところ、このエイムロックは怪しくみえる。だけど『そう』だとは言わないよ、ただ普段から平気でこういった動き(殺害予告)をする人は理解できないね」とフォロー混じりの発言。
Not going to lie, the aimlock clips look sketch to me. I ain't sayin nothin tho. I never understood how that kind of stuff happens so regularly for some pplhttps://t.co/yJYhxjpEfQhttps://t.co/CzTsDuABjHhttps://t.co/58KBHfdTqR
— tarik (@tarik) June 22, 2020
一方で、元プロ選手であり現専業配信者のReik "fl0m" Flom氏は少年たちに対する言葉の暴力に明確な怒りをあらわにし、「もし本当にチーターだったとしても(私はそう思わないが)これは間違っている。このためにアンチチートプラットフォームや運営が専門的に調査するんだ。好きなチームが負けたからって殺害予告を送るのは間違っている」と発信しました。
like even if they are cheating (dont believe they are) you dont just get to do this. this is why we have anti cheats platforms and admins to review and look into these things. you dont send death threats because your team lost.
— fl0m (@fl0mtv) June 22, 2020
両氏や他の業界人によるツイートにはもれなく大量のリプライがついており、事件の影響力を物語っています。またGabriel氏も自身のツイッターで母語のプラジル系ポルトガル語を使い「証拠もなしに他人をチーターだと指摘するのは好きじゃない、私自身その被害に遭っていやな思いをした。今は大会運営の判断を一緒に待とう」と事態の沈静化を図っています。
安易なチーター認定は控えよう
ブラジルのスポーツ界隈と言えばサッカーファンの並ならぬ熱意とそれが巻き起こす暴走や悲劇は広く知られていますが、今回はそれが電子の世界で再現される形に。Leaf選手が不正ツールを使っていたかは定かではありませんが、先走ったファンたちの暴走は現実のものと同様、許されることではありません。
プロのFPS選手はただでさえ一般プレイヤーと比べると格の違うスキルを有しているので、怪しそうなクリップを切り取って並べればどの選手だってチートツールを使っているかのように見えてきます。特に『CS:GO』は数年も続いている熟成されたタイトルなので、研ぎ澄まされた試合勘を持つ選手が壁越しの相手の位置を把握することは稀に起こりえます。
もちろん、過去に指摘された末に本当にチートツールを使っていたと判明した例もあるので、Leaf選手が潔白かどうかは「CS_SUMMIT」の判定待ちとなります。ですが今回影響力の高い配信者や選手が軽い気持ちでSNSや放送で発言し、視聴者やファンの大規模な暴走を巻き起こしたのは深く反省するべき事でしょう。
特にGaules選手は自身でも言っている通り、過去に他人にチーターであると嫌疑を掛けられた身であるにも関わらず、今回こうした騒動を引き起こしたのは残念というほかありません。ファンに冷静さを求めるのも大事ですが、選手や配信者にはSNSで発言するまえに今一度自身の影響力を省みて頂きたいところです。
基本プレイ無料FPS『Counter-Strike: Global Offensive(カウンターストライク グローバル・オフェンシブ)』の配信日は2012年8月21日、対象機種はPC(Steam)。
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コメント
コメント一覧 (3件)
そりゃそれだけ大きなお金が動いているからね。
>安易なチーター認定は控えようおいゴミ箱聞いてるか
南米ってサッカーだけじゃなくてゲームプロのファンも過激なのか
これはもう国民性と言うしかないな