Ubisoft(ユービーアイソフト)の『Rainbow Six Siege(レインボーシックス シージ)』において、日本国内競技シーン「Japan League」の運営を行ってきたNTT Docomoのeスポーツリーグブランド「X-MOMENT」は、4月10日にサービス終了を発表。
2021年に始まり、3年にも渡って日本シージ界を成長させてきたDocomoが、惜しくも競技シーンから去ることとなった。一方で、日本リーグそのものは2024年も開催される。
『R6S』の日本リーグを育てた「X-MOMENT」が終了
「X-MOMENT」は、2021年より『レインボーシックス シージ』と『PUBGモバイル』の競技シーンを運営してきたNTT Docomoのeスポーツリーグブランド(発表当時の記事)。
シージの国内リーグに関しては、初年度に賞金総額3,200万円を提示。YouTubeやTwitchでは、ほぼすべての公式戦を生配信。さらに「1チームあたり所属選手最大6名に対して、1名につき年間350万円の給与を保証」という別格のオファーで、当時世界の競技シーンに衝撃を与えた。
日本のシージは「X-MOMENT」によって大きく成長した。現在の国内チャンピオンチームであるKAWASAKI SCARZや、NORTHEPTIONなど新たなチームが活躍、数多くの新選手たちがデビューした。
さらに、コロナ禍以降の有観客オフライン大会も復活させ、日本シージ界の盛り上がりに寄与。海外チームを招待した独自のトーナメント「X-MOMENT Rainbow Six Japan Invitational」も開催。それもあってか2023年の世界の競技シーンでは、日本はついに1つの地域リーグとして独立。世界大会シックスメジャーに3チーム分の直接出場権を確保するなど、大きな影響力を発揮してきた。
しかしX-MOMENT公式サイトにて1月18日、「昨今の事業環境に鑑み、経営資源を集中すべくサービスを終了する」ことが発表された。X-MOMENTが運営する形での「PUBG MOBILE JAPAN LEAGUE」および「Rainbow Six Japan League」は2023年度で終了となる。
シージ日本国内リーグは2024年も開催
3年にも渡ったX-MOMENTの力添えに、シージ界の人々からは感謝と賛辞の言葉が贈られ続けている。
一方でファンたちからは、やはり2024年以降の展開を心配する声も見られる。
シージ日本公式アカウントによると、X-MOMENTが去った後も国内リーグ「RJL」は存続するとのこと。シーズン2024の詳細は近日発表。(「PUBG MOBILE JAPAN LEAGUE」でも2024年春の新シーズン発表済み)
とはいえ、国内チームも年末年始には大きな動きがあった。2023年のリーグで活躍していたプロ8チームのうち、FNATIC、NORTHEPTION、FAV gamingがシージ部門ロースターの解散を発表(FNATICについては別の地域でのロースター再編も検討しているとのこと)。
詳細は不明だが、2024年のリーグ戦を開催するにあたり、新たなチームが参戦する可能性がある。引き続きシージ公式アカウントを忘れずにチェックしておこう。
なお現在の日本チャンピオンKAWASAKI SCARZは、現地時間2月13日より開幕するシージ界最大の世界大会「シックスインビテーショナル2024」に出場予定。既にグループ分けも発表されている(詳細は別記事にて)。
年末年始にかけて残念な発表が続いたシージ界だが、どこかで新たに好転するきっかけを探りたいところ。これまで出番を待っていた未来のスター選手たちは、今から出場の準備を整えておこう。
- タイトル:Rainbow Six Siege(レインボーシックス シージ)
- 発売日:2015年12月10日
- 対象機種:PS5, PS4, Xbox Series X|S, Xbox One, PC(Steam)
Source: X-MOMENT
コメント
コメント一覧 (5件)
pubg mobileも合わせて流石に今からじゃきついやろって思ってたけど思ったより持った
シージの競技シーンにおいては明確なプロ競技化を推進した点でものすごく影響大きかったと思う
世界的にeスポーツバブルが終わりかけてきてる今厳しいのはあるだろうけどこの流れを止めずになんとか続けていってほしい
終わりかあ 今まで本当に楽しかった
まじか…
R6Sではたくさんお世話になったけど消えちゃうのか…他ゲーでもノウハウ使って運営して欲しかったわ…
なんでシージとpubgにしか手を出さなかったんだろう
SZが世界で暴れてくれたのは間違いなくX-MOMENTのおかげ
本当にありがとう