シーズン制「Kord Breach」が7月に始動
2026年7月、『タルコフ』に初のシーズン制が導入される。第1弾の名称は「Kord Breach」で、これまで謎に包まれていたBlack Division派閥にフォーカスを当てたコンテンツが展開される予定だ。
シーズン専用キャラとモディファイア

シーズンはPvP専用の仕組みとして設計されており、既存の常設キャラクターとは独立した「シーズン専用キャラクター」を新たに作成してプレイする形式となる。専用サーバーも用意され、常設PvPキャラやPvEモードには影響しない。シーズンキャラクターはレベル1からスタートし、ストーリークエストを含む本格的な進行システムが用意される。
シーズン1「Kord Breach」ではBlack Divisionの衣装が入手できる。またシーズンを完走した場合にプレステージを取得できる可能性についても言及があった。
注目は「モディファイア」システムだ。シーズン開始時に長所と短所がトレードオフになったモディファイアを選択する仕組みで、全プレイヤーに共通して適用されるグローバル要素(最大6個)と、個人で選択するデバフ(最大13個)・強化(最大17個)の組み合わせで自分だけの環境を作れる。無制限に詰め込めるわけではなく、適切なバランスが求められる設計だ。

公開されているモディファイアの例は以下の通りだ。なおシーズン開始時に公開される秘密モディファイアも複数存在する。
グローバルモディファイアは全プレイヤーに共通して適用される。
| 名称 | 効果 |
|---|---|
| No Insurance(保険なし) | トレーダーでのアイテム保険が利用不可になる |
| No FiR for Hideout(ハイドアウト向けFiR不要) | ハイドアウトへの素材持ち込みにFound in Raid(レイド内入手)マークが不要になる |
| +4つの秘密グローバルモディファイア | シーズン開始時に公開予定 |
デバフは個人で選択するネガティブな効果だ。受け入れることで強化モディファイアとのバランスを取る設計となっている。
| 名称 | 効果 |
|---|---|
| Allergic(アレルギー) | 一部の食料・飲料・薬がアレルギー反応を引き起こす |
| Hemophilia(血友病) | 出血確率が25%増加し、止血しにくくなる |
| Osteoporosis(骨粗鬆症) | 骨折確率が15%増加、高所からの落下ダメージが15%増加 |
| +10の秘密ネガティブモディファイア | シーズン開始時に公開予定 |
強化モディファイアは個人で選択するポジティブな効果で、デバフとのトレードオフで自分だけの進行環境を作れる。
| 名称 | 効果 |
|---|---|
| Marathon(マラソン) | 腕・脚のスタミナ消費速度が10%低下 |
| Bushborne(ブッシュボーン) | 草むらでの移動音が50%小さくなり、速度低下も50%軽減 |
| The Tarkov Shooter(タルコフシューター) | ボルトアクションライフルのスキル習熟速度が100%増加、スキルがレベル10からスタート |
| +14の秘密ポジティブモディファイア | シーズン開始時に公開予定 |
シーズン終了後は全モディファイアが使用不可になるわけではなく、一部はプレイ可能なまま残る。
サイクルと今後のシーズン展開
シーズン1「Kord Breach」は公開された開発中画面では約74日のサイクルが示唆されていたが、Nikita氏は「最初のシーズンは夏の半ば、次のシーズンは年末を予定している」と発言しており、おおむね数ヶ月単位のサイクルになる見込みだ。またBSGは「期間は開発進捗に応じて調整あり得る」と明言している。確定情報ではないため、今後の公式告知を確認してほしい。
シーズン2については2026年Q4(10〜12月)を目安に予定されており、年間を通じて複数のシーズンサイクルが回る形式となる見込みだ。PvE版のプレステージについても年末の新マップ実装と同時期の導入が明言されており、PvEプレイヤーへの配慮も継続して行われている。
「Tarkov 2.0」近代化計画が正式始動
「Tarkov 2.0」はゲームの続編や別作品ではなく、コードベース・ビジュアル・パフォーマンスの近代化を意味するBSGの社内呼称だ。今回の配信でその始動が正式に告知された。レガシーコードの刷新・メモリ管理の改善・約8ヶ月かけて独自開発された新規アンチチートモジュールの導入・全体最適化が柱となり、Streets of Tarkovの専用最適化も継続して進められる。Nikita氏はチーター問題に対して「ゼロトレランス(絶対許容しない)」の強硬姿勢を改めて強調した。
Unity 6移行とリコネクト改修

最も大きな技術的変化の一つがゲームエンジンの移行だ。現行のUnity 2022からUnity 6への段階的な移行が進められており、早期テストサーバー(ETS)での検証が始まっている。ETSでのテストではStreets of Tarkovで平均15〜20以上のFPS向上とRAM使用量の削減が確認されており、後々メイン環境にも導入される予定だ。あわせてDLSS 4.5およびFSR 4.0のサポートも予定されている。
リコネクト(切断後の再接続)については、従来の約5分かかっていた待機時間を10〜15秒まで短縮することを目標とした再構築が進行中だ。コミュニティが最重要視してきた改善項目の一つで、実現すれば回線切断による損失リスクが大きく軽減される。
2026年Q3(7〜9月)末を目処にゲームサーバーのLinux移行も予定されている。現行のWindowsサーバーと比べてライセンスコストの削減や軽量動作による安定性向上が見込まれており、プレイヤー側にはマッチング速度の改善やラグ軽減という形で恩恵が届く可能性がある。
動的環境・透過マガジン・スコープ刷新
プレイ中の没入感を高める動的環境ギミックが順次導入される。ICEBREAKERで紹介したキーパッド入力や車両アラームに加え、通路を流れる風とゴミの動きによる視覚ノイズが実装される。マガジンの残弾を視覚的に確認できる透過マガジンも追加予定だ。スコープのレンズ反射については現在も開発中(WIP)とされており、今後のアップデートでの実装が見込まれる。

アニメーション面では、マガジン装填モーションの刷新や、ハイドアウト内でのアイドルアニメーション追加が進んでいる。後半にかけてラグドールと意識喪失状態の実装も予告された。またAIの行動パターンも刷新され、武器を持って徘徊するだけでなく、より自然な動きをするようになる予定だ。
新武器・新装備・新通貨
新コンテンツとしての武器・装備の追加に加え、謎の新通貨「TarCoin」の動向も注目を集めている。
QBZ-191をはじめとする新武器5種と新装備セット



新武器としてQBZ-191の実装が予告された。中国軍の次期制式小銃で、5.8×42mm弾を使用する突撃銃だ。このほかFAMASとAN-94(アバカン)、G11(ブルパップ式・ケースレス弾を使用する小銃)も開発中であることが明かされた。M249はすでにモデル化済みで実装を検討中とのことだ。いずれも実装時期は未定のため、今後の公式告知を確認してほしい。
あわせて新ヘルメット・ボディアーマー・プレートキャリア・PMC用衣装セットが複数追加される予定であることが、Steamプレビュー画像の公開により確認されている。
ゲーム内ストアとTarCoin

今後追加される「Expansions hub(拡張ハブ)」は、ゲーム内ストア・エディションアップグレード・各種DLCや拡張コンテンツを一か所にまとめて管理・購入できる画面だ。これまでWebサイトへ移動して購入していた衣装などのコンテンツがゲーム内で完結するようになり、特別バンドルや限定セールなども展開される予定だ。

この拡張ハブのメイン通貨となるのが「TarCoin」だ。4月下旬のアップデートで密かに追加されていたダイヤ型のアイテムで、マークドルームなど特定のスポットでレイド中に入手できるほか、リアルマネーでの購入も可能になる予定だ。Fenceに約32,000ルーブルで売却可能だがフリーマーケットへの出品はできない。課金しなくてもある程度はゲーム内で集められる形になるとされており、TarCoinで購入できるのはコスメティック系のみでPay-to-Win要素はないとNikita氏は明言した。


コメント
コメント一覧 (4件)
蘇生要素以外はかなり楽しみなんだけど、それを実装しちゃったらもうソロとは別マッチにしないとまともな戦いにならんよなー
同じタスクを持つパーティーメンバーが敵を倒した場合カウントされるだから上級者が初心者キャリーするには同時進行するしかないんかな
「ゼロトレランス(特に関知しない)」の間違いじゃね?
うおおお楽しみ!