Activisionが正式発表した『Call of Duty: Modern Warfare 4(コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア4)(Amazon)』。本記事ではPCゲーマー&デバイス好きが気になるPC版の技術仕様とビジュアル機能、そしてプラットフォーム戦略にフォーカスする。
公式は本作を「これまでで最も没入感が高く、技術的に最先端の『Call of Duty』」と位置づけ、ハイエンドPC向けにDLSS 4.5対応やレイトレーシングの拡張を明言。
一方でPC版はTPM 2.0とセキュアブートが必須。さらにNintendo Switch 2対応は、『CoD:BO6』・『CoD:BO7』では実現しなかったNintendo版が本作でシリーズ初のSwitch 2ローンチ作として登場するという、見逃せない文脈を持つ。
- 3行まとめ
- 現行世代に完全特化:PS4・Xbox One非対応。現行ハードにネイティブ最適化し、規模・密度・応答性を底上げ
- ハイエンドPC向け機能:DLSS 4.5対応、キャンペーン・マルチ・DMZ全体でレイトレーシングを拡張
- Switch 2で“約束”がついに実現:BO6・BO7では出なかったNintendo版が、本作で実現。シリーズ初のSwitch 2ローンチ作に。PC版はTPM 2.0必須
“過去最高峰”のビジュアルと現行世代特化
公式は『CoD:MW4』について「すべての瞬間、すべての戦いを、これまでで最も没入感が高く技術的に最先端の『Call of Duty』として届ける」とアピールする。瞬間瞬間のゲームプレイと精密に調整された戦闘に、ビジュアル品質の大きな飛躍を直接組み込んだという。
業界最先端のVFX、ライティング、マテリアル、キャラクター描画が連携し、戦闘をよりクリアで没入感があり、インパクトのあるものにする。爆発・煙・空気感の表現から、キャラクターのディテール、混戦時の視認性まで。緑豊かな植生に覆われたマップや、多数の敵が入り乱れる高密度なシーンでも、状況を読み取りやすくする狙いだ。
そして本作は現行世代ハードウェアにネイティブ最適化されている。これにより、あらゆるモードで以下が実現するという。
- より大きな戦闘空間
- より活発な世界
- クリアな交戦
- 安定した瞬間瞬間のパフォーマンス
この「現行世代特化」はビジュアルだけの話ではなく、キャンペーン・マルチ・DMZすべてを滑らかで応答性高く、本作の全体的なスケールに見合う形にするための設計だという。旧世代機(PS4 / Xbox One)が非対応となったのも、この方針の表れと言える。歴代CoDが長く旧世代機を引っ張ってきたことを思えば、思い切った決断だ。
PC版は「コミュニティ重視」で本気の最適化

PC版は、Infinity WardとBeenoxが連携し、PCコミュニティへ改めて注力した作りになる。パフォーマンス、ビジュアル品質、応答性、カスタマイズを細かく調整できる手段が多数用意されるという。公式が挙げた主な特徴は以下の通り。
- 幅広いハードウェアに対応:高フレームレート重視のプレイヤーから、最大画質を追求するプレイヤーまでサポートするPC専用の最適化
- 複数のアップスケーリング/フレーム生成オプション:画質・パフォーマンス・応答性のバランスを取る選択肢を用意
- 拡張されたグラフィック設定:見た目・動作・操作感をより細かくコントロール可能
- 競技向け設定:瞬間瞬間の戦闘で高フレームレートと応答性を優先する設定も完備
ハイエンドPC向け:DLSS 4.5・レイトレ拡張

ビジュアル品質を極限まで追求したいプレイヤー向けに、ハイエンドPCでは以下の最先端機能がサポートされる。
- DLSS 4.5対応
- レイトレーシングの拡張:キャンペーン・マルチ・DMZ全体でリアルタイムレイトレーシングを拡張
- レイトレ各機能の性能改善:レイトレース反射(reflections)、アンビエントオクルージョン、シャドウ、ボリュメトリクスのパフォーマンスを改善
- 高精細なVFX・ボリュメトリック設定
「DLSS 4.5」はNVIDIAのAIを用いたニューラルレンダリング技術の最新バージョンで、低解像度で描画した映像をAIが高解像度へ変換(アップスケール)したり、フレームを生成したりすることでフレームレートを底上げする技術。「レイトレーシング」は光の挙動を物理的にシミュレートし、反射や影をリアルに描く描画技術のことだ。

『CoD:MW4』のポイントは、それをキャンペーン・マルチ・DMZの全モードに横断的に拡張すると明言している点だ(『CoD:BO7』のレイトレはマルチ・ゾンビ限定でキャンペーン非対応だった)。加えてバージョンも最新のDLSS 4.5に上がっている。重い描画処理をDLSSで補いながら、高リフレッシュレートでの競技プレイと美麗なビジュアルを両立する、という近年のCoDの方向性をさらに推し進めた格好と言える。
ただし注意したいのは、これまでのCoDでもレイトレはフレームレートと入力遅延を大きく悪化させるため、競技勢の多くはマルチでオフにしてきたという実態。『COD:MW4』でその描画負荷や遅延がどこまで最適化されるかは、実機での検証を待つ必要がある。
注意:PC版はTPM 2.0とセキュアブートが必須
PC版をプレイするには、TPM 2.0とセキュアブートが必須となる点に注意。公式も「PCにはTPM 2.0とセキュアブートが必要で、他のセキュリティ対策が施されている場合があります」と明記している。

これはチート対策(アンチチート)強化の一環とみられ、近年のCoDではおなじみの要件だ。「TPM 2.0」はPCのマザーボードに搭載されるセキュリティチップ機能、「セキュアブート」は起動時に不正なソフトの読み込みを防ぐ仕組みのこと。
古めのPCや、これらをBIOSで無効にしている環境ではそのままだと起動できない可能性がある。自分のPCが対応しているか不安な人は、事前に公式サポートページ(英語)で確認しておくと安心だろう。
Switch 2版=Microsoftが交わした“10年の約束”の履行
もう一つ見逃せないのが、本作がNintendo Switch 2に対応する点だ。これは単なる新ハード対応ではなく、MicrosoftがかつてNintendoと交わした“約束”の履行という文脈を持つ。
話は約690億ドル規模に及んだMicrosoftによるActivision Blizzard買収にさかのぼる。当時、世界的タイトルである『Call of Duty』が買収によってXboxやPCに囲い込まれ、ゲーム市場の公正な競争が損なわれるのではないか、という懸念が規制当局やライバル企業から噴出していた。

これを払拭するため、Microsoftは2022年12月、「買収完了後、Nintendoへ『Call of Duty』を今後10年提供する」というコミットメントを表明。さらに2023年2月には、MicrosoftとNintendoが拘束力のある10年契約に署名したことを当時のMicrosoft社長ブラッド・スミス氏(Brad Smith)が公表した。契約内容は「Xboxと同日・フル機能/コンテンツ同等でNintendoプレイヤーにCoDを届ける」というものだった。
ところが、ここからが本題だ。約束はしたものの、その後のCoDナンバリング作品は、実際にはNintendoのプラットフォームに登場してこなかった。2024年の『Black Ops 6』も2025年の『Black Ops 7』も、対応機種はPS5・PS4・Xbox Series X|S・Xbox One・PCのみで、いずれもNintendo版は発売されなかった。開発陣はSwitch対応に取り組む姿勢を示してきたものの、契約から数年、約束は具体的なナンバリング新作では果たされないままだった。
そこに登場したのが『CoD:Modern Warfare 4』だ。本作はシリーズ初のNintendo Switch 2対応作であり、CoD本編がNintendoの据え置きハードに登場するのは2013年の『Call of Duty: Ghosts』(Wii U)以来、約13年ぶり。シリーズはSwitch世代を丸ごとスキップしてきただけに、2023年に交わされた“10年の約束”が、ここにきてようやく実際のナンバリング新作で形になることになる。
なお、携帯機まで含めれば『Call of Duty: Modern Warfare: Mobilized』(2009年・ニンテンドーDS)などがNintendo機に出ていたが、据置機の系譜としては『CoD:Ghosts』が最後。Switch 2は据置・携帯のハイブリッド機であり、この"13年ぶり"は据置機としての復帰を指す。
Switch 2版は他機種と同日でローンチし、クロスプレイにも対応。Infinity WardとDigital Legendsが連携し、クラウドではなくネイティブ版として開発されている。Infinity Wardの共同スタジオヘッドであるジャック・オハラ氏(Jack O'Hara)は、Switch 2への移植について「スムーズだった。ちゃんと動く」と語り、ハードを入手してから素早く起動にこぎつけたと明かしている。
オハラ氏自身、過去にニンテンドーDSやWii U版のCoD開発に携わった経歴を持つ人物。「Nintendoプラットフォームに戻ってこられて嬉しい」という言葉には、そうした古巣への思い入れもにじむ。
EAA!!でも当時、この10年コミットメント締結を速報として報じていた。その速報記事のコメント欄では「任天堂ハードでまともにCoDが動くのか」と性能を不安視する声も少なくなかった。『CoD:BO6』・『CoD:BO7』でNintendo版が実現しなかったことを思えば、その懸念は的外れではなかったとも言える。高性能化したSwitch 2で、ようやく答え合わせがなされる格好だ。
あわせて読みたい:[速報] CoDシリーズが任天堂でもリリースへ、Microsoftが10年のコミットメント締結
なお、本作のSwitch 2版に関する具体的な詳細(事前購入の方法など)は、2026年夏により詳しく発表される予定とされている。
『Call of Duty: Modern Warfare 4』製品概要
- 発売日:2026年10月23日(金)
- 対応プラットフォーム:PlayStation 5、Xbox Series X|S、PC(Steam / Battle.net / Xbox on PC)、Nintendo Switch 2
- 非対応:PlayStation 4、Xbox One(現行世代機専売)
- PC要件:TPM 2.0およびセキュアブートが必須
- ハイエンドPC向け:DLSS 4.5対応、レイトレーシング拡張
- Switch 2版:シリーズ初のSwitch 2対応(Nintendo復帰は『Ghosts』以来約13年ぶり)。他機種と同日ローンチ・クロスプレイ対応、Infinity Ward×Digital Legendsによるネイティブ開発
- 開発:Infinity Ward(主導)、Beenox(PC最適化)ほか
- ジャンル:FPS(一人称視点シューター)
※具体的なPCの最低/推奨動作環境(CPU・GPU・RAM・ストレージ等)は、本記事執筆時点で公式から公開されていない。判明し次第、別途追記か公開する予定だ。
まとめ:CoDがいよいよ現行世代に一本化
PS4・Xbox Oneから卒業し、現行世代に完全特化。DLSS 4.5やレイトレ拡張をマルチ・DMZにまで広げ、PCコミュニティへの注力も明言。

さらにBO6・BO7では実現しなかったNintendo版が、本作でシリーズ初のSwitch 2ローンチ作として登場し、Microsoftが交わした“10年の約束”がようやく具体的な新作で形になる。
『Modern Warfare 4』は、技術面でもプラットフォーム戦略でもシリーズの大きな転換点を打ち出してきた。長年“旧世代の足かせ”が指摘されてきたCoDだけに、現行世代特化がゲーム体験にどう効いてくるかは大きな注目点だ。
一方で、TPM 2.0・セキュアブート必須という要件は、環境によっては設定の見直しが必要になる。発売前に自分のPCをチェックしておきたいところだ。
(キャンペーンとマルチで使いわけるのが正解だとは思うが)あなたはどのグラフィック設定で遊ぶ予定? DLSSでフレームレート重視か、レイトレで美麗ビジュアル重視か。使っているGPUと合わせて、ぜひコメントで聞かせてほしい。
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Source:Call of Duty / Blizzard




コメント
コメント一覧 (7件)
最後なんでAI風なんだ
dlssもssdもあるスイッチ2とps4と旧世代機一緒にするのはあほくさい
せっかくPS4切ったのにSwitch2入れるのやること矛盾っていうかMicrosoftの買収のツケ払わされて損してないの?
いつの時代も任天堂の現行機は足引っ張るけど市場はデカいから仕方ない
PSと箱の現行機もイマイチだし次世代機なんか更に価格高騰して始まる前からオワコン確定みたいなもんだから今から任天堂にすり寄るのはいい判断だと思う
その昔Wii版BO2とWii U版ゴーストというものがあってじゃな…
当時と違い過疎ってもクロスプレイにしてハード性能差をエイムアシストの強さで補えば良いって事知ってるからPC民からしたらある意味たちが悪いかもな
ちなSwitch2はPS5と違って非正規サード製PADが動くのでコンバーターとかも相まってもっと混沌とするんだろうなと
ツケの部分が無いとも言えんが
実際は世界的インフレとAI需要から来るであろうハードの高騰を見据えた判断だろう
19MWのcodは電話番号登録を撤回せざる負えない程に顧客に南米とかの貧困層を抱えていたが
今後はギリPC民→PSに、そしてギリPS民がSwitch2民になる事を見越してなんじゃない?
高騰が解消されるのは2030年以降な事を考えると、それまでどうにかしてアクティブユーザー数わ維持する必要がでるしな