昨日2023年7月12日、Microsoft(マイクロソフト)のActivision Blizzard(アクティビジョン・ブリザード)を巡る裁判で敗訴した連邦取引委員会(FTC)が、早速控訴することを発表した。
FTCが控訴
アクティビジョン・ブリザードを買収をしたいマイクロソフトと、買収するとマイクロソフトが『Call of Duty』などの主要なビデオゲームタイトルに対してあまりにも大きな支配力を持つと主張していたFTCとの裁判が先月から始まり、「合併が競争力を損なうものではない」というコーリー判事の判断から、マイクロソフトの買収を承認するという判決が日本時間2023年7月12日に出た。
それから1日経った13日、FTCは今回の判決を不服とし第9巡回区控訴裁判所に控訴を提出すると発表。控訴の具体的な内容は実際に提出されてから明らかになる見込み。
6月にマイクロソフトは裁判所から買収を進められない一時的な禁止命令(TRO)を西太平洋時間7月14日(金)午後11時59分まで受けており、今回の控訴が提出されれば規制当局は禁止命令を延長する命令を出す必要がある。
アクティビジョン・ブリザードの買収は西太平洋時間7月18日を期日としており、マイクロソフトは期日内に買収合意か期日延長を求める可能性がある。
FTCが正式に控訴を提出すれば裁判の第2ラウンドとなるが、アクティビジョン・ブリザードのエグゼクティブ・バイス・プレジデント、コーポレート・アフェアーズ兼チーフ・コミュニケーション・オフィサーのMeservey氏は再び裁判にもつれ込んでも勝利できるという力強い確信をツイートしている。
MicrosoftによるActivision買収の流れ
- 2022年
- 2023年
- 1月:GoogleとNVIDIAが買収に懸念
- 2月:MicrosoftがNVIDIAとの新たな契約
- 3月:ソニーに対し、10年間のCoDライセンス契約を提案
- 3月:MicrosoftがBoosteroidと10年間の契約
- 3月:英国CMAが暫定判断、「競争を著しく後退させない」
- 3月:日本の公正取引委員会が買収を容認
- 4月:英国CMAが買収を差し止めする結論
- 5月:欧州委員会が買収を承認
- 6月:Microsoftスミス氏が訪英。イギリス抜きで買収完了の可能性示唆
- 6月:FTCが連邦裁判所に買収の仮差し止め申請
- 7月11日:FTCの仮差し止め請求棄却。期限までの買収が可能に
- 7月12日:FTCが控訴を発表(現在)
- 7月24日より:イギリス競争控訴審判所(CAT)による審理(予定)
Gaming Device Power Tune for FPS
Source: The Verge, CNN, @lulumeservey
コメント
コメント一覧 (6件)
本当に任天堂でリリースできるのか証明できないと信用できない
連邦所管の上級裁判所は下級審の事実認定に従う法律審だから、法律の問題でもない限り通らんなこれは
いつまで続くんだこれ
無意味な暴露合戦で色んな当事者以外のメーカーも巻き込まれてるし
カオスすぎるわ
勝手にやったらって感じだが、最近マイクロソフトからのおこぼしとかで信用できないな
普通裁判とはいえ他社製品を漏らすかよ
任天堂との10年契約もそうだけど、勝手に色々振り回して結局一番迷惑被るのは実際の開発スタッフと今までのユーザーってことはせめて理解してて欲しいな
ただの時間稼ぎにしか見えないんだよな
駄々こねてるガキみたい