本日2023年12月6日、Blizzard Entertainmentの『Overwatch 2(オーバーウォッチ 2 )』では「シーズン8:コール・オブ・ザ・ハント」が開幕。本記事では、新シーズン開幕に伴うアップデートで実施されたヒーローのバランス調整について紹介する。
ヒーローのアップデート
- ヒーロー交代時に引き継がれるアルティメット・チャージの最大値が25%から15%に減少
- アビリティごとの振動の強さを調整するための、各ヒーロー向けの個別オプションを追加
タンクヒーローのアップデート
ヒーロー | 調整方針 |
---|---|
ドゥームフィスト | バランス調整 |
ジャンカー・クイーン | 強化 |
ラマットラ | 強化 |
シグマ | 弱体化 |
ウィンストン | 強化 |
マウガ | 大幅強化 |
「予告通りの調整を実施」と記載してあるヒーローの紹介、解説については各リンク先(予告時点での解説)を確認していただきたい。マウガに関しては、調整点がかなり多いため次のページで紹介を行う。
ドゥームフィスト(バランス調整)
- “メテオ・ストライク”
- 空中で1秒ごとにライフが75回復する効果を追加
- アルティメットのコストが16%増加
方針自体は予告されていた通りの内容だが、コストの増加量は若干予想を上回るか。“メテオ・ストライク”はもともとタンクヒーローのアルティメット・アビリティとしては低めのコスト設定であるため、16%の増加といっても比較的軽傷。
しかし、ドゥームフィストは与ダメージの手段に強い制限があり、コストの低さはそれを考慮してのものなのでこれまで以上にプレイヤーの技量に左右されるヒーローとなるだろう。
ジャンカー・クイーン(強化)
- “スキャッターガン”
- 拡散範囲が8%縮小
集弾性が向上し、小柄なヒーローへの攻撃時や中間距離でのダメージ出しに安定感が増すだろう。
ラマットラ(強化)
- 一般
- 基礎ライフが300から200に減少
- 基礎アーマーが0から100に増加
- “ヴォイド・アクセラレーター”
- 投射物のサイズが0.075mから0.1mに拡大
- ダメージ量が4.5から5に増加
ドゥームフィストと同じく、方針自体は予告通り。プロジェクタイルという欠点は相変わらずだが、“ヴォイド・アクセラレーター”のサイズ拡大幅は元の約1.33倍となっており、十分恩恵に期待できる数値となっている。
ダメージ自体の上昇量も1発あたり0.5増加と僅かではあるものの、高い射撃レートによって見た目以上のダメージ増加を見込める。
シグマ(弱体化)
- “エクスペリメンタル・バリア”
- バリアの自動回復率が毎秒100から85に減少
バリアの回収から2秒後に開始される耐久値回復のペースを低下させる調整。最大耐久値の700すべてを回復するのに必要な時間は、7秒から約8.24秒に延びることとなる。
ラインハルトの“バリア・フィールド”と比較すると耐久値の回復速度は約0.6倍とかなり遅いものになるが、用途や組み込まれる構成が大きく異なるため、今後もポーク構成ではお世話になるだろう。
ウィンストン(強化)
- “テスラ・キャノン”
- アーマーのダメージ低減効果を無視する効果が追加
予告通りの調整を実施。
ダメージヒーローのバランス調整
ヒーロー | 調整方針 |
---|---|
ソルジャー76 | 弱体化 |
ソンブラ | バランス調整(強化寄り) |
トレーサー | 強化(不具合修正) |
メイ | 弱体化 |
トールビョーン | 強化 |
「予告通りの調整を実施」と記載してあるヒーローの紹介、解説については各リンク先(予告時点での解説)を確認していただきたい。
ソルジャー76(弱体化)
- “バイオティック・フィールド”
- クールタイムを15秒から18秒に延長
予告通りの調整を実施。
ソンブラ(バランス調整)
- “EMP”
- 与えるダメージ量を残存ライフの30%から25%に減少
- アビリティが使用できなくなる時間を1.5秒から3秒に延長
予告通りの調整を実施。
トレーサー(強化)
- “パルス・ピストル”
- 1発あたりのダメージ量を5.5から6に増加
予告通りの調整を実施。
メイ(弱体化)
- “凍結ブラスター”
- 最大弾薬数を150から120に減少
調整撤回により「100/秒ダメージのマルチヒット」が可能となった事で、展開次第ではあるが非常に高いダメージ出力を獲得したメイ。その個性は据え置きながら、スロー効果の強力さを考慮し、連続での減速付与時間を制限する目的でマガジンが縮小される。
調整後の“凍結ブラスター”連続使用時間(回数)は以下のとおり。
- “凍結ブラスター”(メイン)
- 旧:最大15秒
- 新:最大12秒
- “凍結ブラスター”(サブ)
- 旧:最大15発
- 新:最大12発
トールビョーン(強化)
- “オーバーロード”
- 発動時に獲得する追加ライフの量を75から100に増加
シーズン7のミッドシーズンアップデートにより、“リベット・ガン”の弱体化と合わせ変更された“オーバーロード”発動時の獲得追加体力量。しかし、トールビョーンの全体的な有用性に大きく影響を与えたとして、調整を取り消す強化が行われる。
サポートヒーローのバランス調整
ヒーロー | 調整方針 |
---|---|
バティスト | 弱体化 |
ブリギッテ | 弱体化 |
キリコ | バランス調整(強化寄り) |
マーシー | 強化 |
「予告通りの調整を実施」と記載してあるヒーローの紹介、解説については各リンク先(予告時点での解説)を確認していただきたい。
バティスト(弱体化)
- “バイオティック・ランチャー”(メイン射撃)
- 最大弾薬数を45発から36発に減少
予告通りの調整を実施。
ブリギッテ(弱体化)
- “ウィップ・ショット”
- ダメージを80から70に減少
予告通りの調整を実施。
キリコ(バランス調整)
- “快気の御札”
- 札の速度を14m/秒から18m/秒に増加
- “鈴のご加護”
- 無敵時間を0.85秒から0.65秒に短縮
- 保証回復量を40から80に増加
“鈴のご加護”の無敵時間を短縮し、単発高火力系へのカウンターとしての使用難度を高める調整が行われている。それと引き換えに回復性能の信頼性は向上、非クレンズ時の回復量は2倍の80に増加する。
加えて、お札の速度が上がった事で回復の安定感が強化。高機動ヒーローや閉所で回復を行う場面で恩恵を受けられそうだ。できること自体は大きく減っておらず、同時に強化も行われているため「総合的に強化」と考えるプレイヤーも少なくないだろう。
マーシー(強化)
- “ヴァルキリー”
- “カデュケウス・スタッフ”の接続を維持したまま発動時可能に
変更後は、約0.5秒のモーション時間中に接続を維持できるようになる。一見地味な調整ではあるが、回復とダメージバフのどちらを繋いでいた場合でも一瞬の接続切れが展開を左右する場面は少なくないため、マーシーを愛用するプレイヤーにはかなり嬉しい調整と言えるのではないだろうか。
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