『Call of Duty: Modern Warfare 4(コール オブ デューティ:モダン・ウォーフェア4 / CoD:MW4)』を開発するInfinity Wardが9月16日、国内メディア向けのプレゼンテーションを行った。Tokyo Game Show 2026のXbox配信で、キャンペーン予告編が初公開される前日のことだ。
前半はナラティブディレクターのJeff Negus(ジェフ・ネガス)氏がキャンペーンの物語を3幕構成で説明し、後半はスタジオ マルチプレイヤー クリエイティブディレクターのGeoff Smith(ジェフ・スミス)氏がDMZの新情報を明かした。続けて行われた合同インタビューの全11問は別記事に掲載している。
- 3行まとめ
- キャンペーンは現在と侵攻前の数日間を行き来する3幕構成。プライスはSASの元戦友と戦う
- DMZの舞台ハジンには、キャンペーンで戦った場所が当時の姿のまま残る
- DMZのミニボス「副官」は過去作のオペレーター。敵AIには4段階目もある
『CoD:MW4』開発者プレゼンに登壇したInfinity Wardの2人

プレゼンを担当したのは、Infinity Wardの以下の2人だ。
- Jeff Negus氏:ナラティブディレクター
- Naughty Dogで「アンチャーテッド」シリーズや『The Last of Us(ラスト・オブ・アス)』に携わった後、Infinity Wardへ移籍。『Call of Duty: Modern Warfare II(コール オブ デューティ:モダン・ウォーフェアII / CoD:MW2)』の開発中にナラティブディレクターに就任した
- Geoff Smith氏:スタジオ マルチプレイヤー クリエイティブディレクター
- 業界歴は23年以上で、『Call of Duty 4: Modern Warfare(コール オブ デューティ4 モダン・ウォーフェア)』などに参加。Respawn Entertainmentの創設メンバーとして「タイタンフォール」シリーズを手がけた後、Infinity Wardに戻り、DMZベータなどの開発に携わった
1. 『CoD:MW4』開発の5つの柱

プレゼンの冒頭で示されたのは、『CoD:MW4』の開発で出発点にしたという5つの柱だ。
- ゲームプレイこそが王様:直接の交戦でも、空間の移動でも、プレッシャー下での反応でも、あらゆる瞬間が手に馴染む感触であること
- ニュースの見出しから切り取ったような題材:現実世界の地政学的な緊張に根ざした、プレイヤーが「ありうる」と感じられる紛争
- 本物らしさと泥臭さ:登場人物はスーパーヒーローではなく、倫理的に複雑な状況で、現実の結果を伴う難しい決断を下す兵士たち
- 最先端のオーディオとビジュアル:戦闘の音響から環境のスケールと精細さまで、あらゆる面で没入感と緊張感があり、地に足のついた作りにする
- 比類なき完成度と磨き込み:細部を正しく作り込み、最初から最後まで一貫した上質な体験にする職人仕事
2. 『CoD:MW4』はなぜ朝鮮半島なのか、出発点はDMZの大型マップ構想

オリジナルのMW三部作はリブートされたが、MWの「4」はこれまで一度も作られていない。開発チームは「過去3作の物語を引き継ぎながら、新しいキャラクター、新しい舞台、新しい紛争を持ち込みたかった」と説明する。その舞台に選ばれたのが朝鮮半島だ。
理由の一つは、K-POPや韓国ドラマ、映画を通じて、韓国の文化がかつてなく世界の人々の身近にあること。ただしそれだけではない。ずっと前から、DMZ(非武装地帯)とその周辺を舞台にした大きなマップの構想があったことも出発点になったという。
分断の歴史と緊張を抱えた地域だからこそ、ここにしかない物語を新しい視点で描けると判断した。
『CoD:MW4』は海兵隊の一兵卒(グラント)の視点で大規模な紛争を体験する「原点回帰」の作品でもあり、強大な戦争機械の小さな歯車であるという感覚を取り戻したかったとしている。
MWシリーズはこれまでも、誰もが知る実在の場所を舞台にしてきた。『CoD:MW4』でも、韓国のほかニューヨーク、パリ、ムンバイへと舞台が広がる。


3. 『CoD:MW4』キャンペーンのあらすじ:3幕構成と2つの時間軸
プレゼンでは、『CoD:MW4』を「テレビシリーズのシーズン4」にたとえた。前3作で積み上げた正史の上に立つという意味で、ここでリブート版三部作を振り返る映像が流れた(詳細記事)。
その上で、「必要な場所に線を引く」とはどういうことかというシリーズのテーマを、複数のキャラクターの視点からより深い紛争で掘り下げる。物語の軸は朝鮮半島での大規模な紛争と、それに先立つ出来事だ。
プレイヤーは現在と、侵攻に至るまでの数日間を行き来する。ログライン(物語の一文要約)は「南北朝鮮の戦争が世界を不安定にする」。プレゼンで語られた流れは次のとおりだ。
第1幕:ハジン市への侵攻と、プライスの復讐
韓国側で操作するのは、有能だが実戦経験のない一兵卒のパク。米韓合同の分隊に配属され、出自の違う若い兵士たちと文化や音楽、軍服の外の人生を語り合う。
ところが、ありふれた任務の最中に北朝鮮が南部のハジン市へ全面侵攻を仕掛ける。パクと分隊は初めての実戦に放り込まれ、周囲の世界が崩れていくなかで互いを頼るしかなくなる。

物語はそこから、侵攻に至るまでの数日間にさかのぼる。ニューヨークでは、完全に体制の外で動くジョン・プライスが描かれる。タスクフォース141はもう存在しない。
交戦規定に縛られることがなくなったプライスは、マカロフとその正体不明の黒幕である「アーチャー」を殺すことだけに取り憑かれた復讐心に突き動かされている。その追跡は激しい衝突に行き着き、世界中に影響が及びかねない強力な兵器の存在が明らかになる。

捕らえられたプライスが引き渡される先は、かつての敵でメキシコのカルテルを率いるヴァレリア。彼女がその兵器をアーチャーのもとへ運んでいると知ったプライスは、ヴァレリアと危うい同盟を組み、アーチャー暗殺という一線を越えた任務に乗り出す。
一方の北朝鮮では、父の死を受けて若い新最高指導者が権力を握る。彼を支えるのは、特殊部隊を率いる妹のリと、何よりも自国の人々を守ることを信じる忠実な工作員だ。DMZ付近で亡命者が逃亡を図ったことで、体制の残忍さがあらわになる。


第2幕:かつての戦友との対決
侵攻の数日前という時間軸のまま、プライスとヴァレリアは因縁の宿敵フィリップ・グレイヴス司令官が率いるシャドウ・カンパニーに追われる。
アーチャーを倒すため、プライスはヴァレリアのやり方に手を染め、民間人まで危険にさらす。プライスの「線」は、これまで以上に押し広げられていく。

その行動が、SASのかつての戦友であるゴーストとギャズとの衝突を招く。Negus氏は、プライスが仲間と戦う場面を「MWシリーズにとって決定的な瞬間」と表現した。アーチャーを倒すためにプライスがどこまでやるのかを示す場面になるという。
北朝鮮では侵攻の準備が整い、物語は現在に追いつく。ハジン市ではパクと分隊が防衛線を守ろうとするものの、街は北朝鮮軍の手に落ちる。反攻作戦が計画され、その成否は敵地の奥での秘密任務にかかっている。
第3幕:敵地での孤立と反攻
第3幕は敵地で幕を開ける。乗っていた機体を撃墜され、パクは若い徴集兵の分隊とともに取り残される(詳細記事)。劣勢のなか韓国の兵士たちは任務をやり遂げ、ハジンを北朝鮮の占領から取り戻す反攻への扉を開く。


かつて実戦を知らなかったパクは、仲間のために戦い、犠牲を選ぶことの意味を知り、明確な意志を持って敵と向き合うようになる。街が奪還されると、韓国側は戦争を終わらせるため北へ押し返し、宮殿を攻めることになる。
結末についてNegus氏は「ネタバレはしないが、エキサイティングで、決定的で、感情を揺さぶるものになる」と語る。キャラクターの物語には決着がつき、選択には重みがある。歯止めのない力が個人にも世界にも払わせる代償が描き切られるという。
4. 『CoD:MW4』の登場人物:シリーズ最大のキャスト
『CoD:MW4』のキャストは、Infinity Wardがこれまでに集めたなかで最大規模になる。新キャラクターは現代の文化から着想を得ており、兵役を義務として課された韓国の兵士が困難に直面したとき何をするのか、というのが出発点だ。
そこに、韓国海兵隊と米海兵隊を同じ分隊に組み込むことで生まれる文化の衝突を重ねている。
プライスはヴァレリアと危うい同盟を結び、かつての仲間であるゴースト、ギャズ、ラズウェルと戦う立場に追い込まれる。敵側ではグレイヴスとマカロフが再登場し、新たに就任した最高指導者の妹であるリが加わる。
そして最後に紹介されたのが、北朝鮮と手を組んで南への攻撃を支えるロシアの謎めいた工作員、アーチャーだ。

このあとプレゼンでは、翌日のTGSで初公開されるストーリー予告編が上映された(予告編の中身は公開済みの記事を参照)。
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コメント
コメント一覧 (5件)
正直DMZの出来次第ではMWブランドも終わり
こだわりあるなら最初からクローズドベータのままでいけよ…
プライドないんか…
ユーザーを無視したコダワリで作品が崩壊していく様が、モンハンワイルズと一緒。コダワリ語る前にオープンβの惨状を撤回する気ないのかよ
ベイル好きだったけど今回敵で出るんか……プレイアブルなオペレーターとして出して欲しい
マップのオブジェクトが壊れる要素とか重くなるだけだし、過去作で好きだったオペレーターと戦うことになる要素とか要らんのだが